中村祐輔さん(小47回)現東京大学名誉教授が、2021(令和3)年度の文化功労者に選出されました。(写真中列右から3番目が中村さん)
今年度の同窓会会誌「てづかやま」にも登場いただいた中村さんは、遺伝医学・ゲノム医学分野における多大な貢献を顕彰しての選出となりました。
中村さんは、ヒトゲノム地図の作成に有用な多数の遺伝子多型マーカーの同定と、それらのマーカーを用いた遺伝病の原因遺伝子の同定、大腸がんの腫瘍抑制遺伝子の発見、ゲノムに多数存在する一塩基多型マーカーを用いた疾患関連解析の開発や生活習慣病リスクとなる遺伝的要因の解明など、遺伝医学・ゲノム医学の分野で多大な業績をあげられました。またバイオバンク・ジャパンを創設し、個別化医療の開発にもご尽力されました。(東京大学発表より)
公益財団法人がん研究会の発表では、中村さんは次のように述べています。
「大変名誉ある賞をいただき、これまで私の研究を支えていただいた患者さん、研究室に在籍していた皆様、共同研究していた研究者の皆様、そして、研究を支援していただきました省庁、特に文部科学省に感謝申し上げます。さらに、私に貴重な機会を与えていただいた故レイ・ホワイト教授に改めて謝意を伝えたいと思います。今後も、患者さんの役に立つ研究に努めて精進いたす所存です。」
本当におめでとうございます。益々のご活躍を期待しています。